http://kiji.i-bunbun.com/read/read.cgi?1188831600=11888790087449=2
別府大学食物栄養科学部食物バイオ学科の古川謙介教授(63)らが、別府市内の地獄や温泉など、高温地帯に生息する微生物(好熱菌)の研究に着手した。好熱菌は高温で生きるための特殊な機能や酵素を持っているが、その種類は未知数。「温泉という高温に加え、多種多様な泉質から、新たな好熱菌と酵素発見の可能性がある」と古川教授。温泉地・別府の”底力”に期待がかかる。 好熱菌の研究は静岡県の伊豆地方や、海外では米国のイエローストンが有名。 好熱菌が持つ耐熱性酵素の発見は遺伝子を人工的に増幅する技術をもたらすなど、最先端研究に大きく貢献しているが、別府での研究はまだ例がないという。 微生物は生息する温度によって常温菌、中等度好熱菌、高度好熱菌、超好熱菌に分類される。「別府の泉源は温度が七〇―九〇度。多様な高度好熱菌が生息する可能性が高い」と古川教授。 泉源ごとにpH(水素イオン指数)や、無機成分などの泉質も異なるため、酸性を好む好熱菌など、特殊な菌の生息も期待される。近年、人工的に遺伝子を進化させる技術も進んでおり、その手法を取り入れた研究も視野に入れている。 既に血の池地獄、白池地獄で試料を採取し、解析中。今後は三和酒類(宇佐市)との共同研究として進めていく。 古川教授は、通産省微生物工業技術研究所(現・独立行政法人産業技術総合研究所)に勤務し、米国でも研究経験がある。一九八九年に九州大学に移り、ことし三月に退官。PCB(ポリ塩化ビフェニール)など有機化合物を分解する微生物の分離に成功している。 「自然界で微生物は分解者として環境浄化に寄与している。物質を分解する機構の解明、新たな酵素の開発は、医薬品や健康食品の開発などにつながる」と古川教授。「まずは別府の地獄に生息する菌を網羅的に解析することから始めたい」と話している。 【写真】新たな好熱菌と酵素の発見を目指し、温泉地・別府の可能性を探る別府大学の古川謙介教授
by mo_gu_sa
| 2007-09-04 13:10
| 大分
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