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九重町飯田高原は、朝夕の涼しさが日ごとに増してきた。自然の気配を敏感に感じ取った秋の草花が咲き、まだ緑の色濃い高原を彩っている。
くじゅう連山の長者原登山口から筋湯温泉に通じるグリーンロードを車で走ると、薄紫のヒゴタイが目に映る。地元の自然保護団体が種をまき、数年がかりで育ててきた株で、「花は手折らないで…」と呼び掛ける札が立ててある。
「九重ラベンダー園」では、くじゅう連山の山並みをバックに、コスモスがぼつぼつ開花。数多くの山野草を育てている「くじゅう野の花の郷」では、ワレモコウやマツムシソウなど、秋の花がこれから観賞できる。
高原の至る所で見られるススキも、猛暑を耐え抜いてようやく背伸びを始めた。開花したばかりのハギは、花の色を深めていて、高原に壮大な秋のドラマが始まった。
【写真】飯田高原のグリーンロード沿いに咲いたヒゴタイ