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開催地・蔵王テーマにシンポ 日本温泉地域学会が研究大会

http://yamagata-np.jp/newhp/kiji_2/200707/03/news20070703_0037.php

 地域振興に寄与する目的で、日本各地の温泉地を経済、地理、歴史、文化の観点から研究している「日本温泉地域学会」(会長・山村順次城西国際大教授)の第9回研究発表大会が2、3の両日、山形市の蔵王体育館で開かれた。3日には、開催地・蔵王温泉を題材にしたシンポジウムが行われ、活性化策について意見を交換した。

 シンポジウムには約60人が参加。温泉評論家の石川理夫さんがコーディネーターを務め、県観光協会の長沢好光専務理事、蔵王温泉つるやホテルの堀是治社長、東北芸術工科大の森繁哉教授をパネリストに迎えた。

 パネリストたちは「蔵王温泉の周辺には、山を背に自然に寄り添い、つつましく人々が暮らす日本の原風景があり、棚田なども点在している。観光名所を打ち上げるのではなく、周辺地域も一緒にグリーンツーリズムとして考える方向性が大切」「樹氷など世界的にまれな景観や多様な自然環境など観光資源に申し分はない。利点をもっと生かし、PRしていく必要がある」などと提言。

 会場からも「温泉街を歩いてもらうには、正確な縮尺の地図を旅館や観光施設に用意することが必要。概図では客に目を向けていない」「共同浴場を安心して利用できるよう、貴重品を入れるロッカーを整備しては」などの意見が出され、蔵王温泉活性化のために知恵を出し合った。

 同学会は、大学などの研究教育機関、企業、温泉愛好家など幅広い分野の団体・個人で構成。千葉県の城西国際大に事務局を置き、全国の温泉地で半年に1回、研究発表大会を開催している。本県での開催は初めて。

 温泉宿泊施設の経営環境の変化や、防災の実態、塩素殺菌以外の有効な殺菌方法などをテーマにした研究発表も行われた。
by mo_gu_sa | 2007-07-03 18:36 | 温泉一般


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