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「時効は納得できぬ」 税務当局ミスで由布市

http://kiji.i-bunbun.com/read/read.cgi?1178809200=11788470321922=1「時効は納得できぬ」 税務当局ミスで由布市_e0113829_10482362.jpg

追徴3年分1112万円
 約一千百万円の追徴課税は税務当局のミスだが、全額返還には応じられない―。旧湯布院町(現・由布市)が「町健康温泉館」の消費税の算出方法を誤ったとして、大分税務署が二〇〇二年に行った追徴課税がミスと判明した十日、熊本国税局など税務当局は市に対し、還付請求権の時効を理由に追徴課税分の全額返還には応じない方針を示した。市側は「誤った指導で納付した税金を、時効を理由に全額を返還しないのは納得できない」と戸惑いを隠さない。

返還は01年度分だけ
 同温泉館は一九九六年、旧町が施設を買い取る形で町営にし、その際に生じた地方債(十一億円)を一般会計からの繰入金で返済した。
 大分税務署は〇二年二月ごろ、「地方債の元金返済に充てる繰入金は特定収入に当たる」として、旧町に対し、九九―〇一年度を対象期間として繰入金から算出した消費税に、加算税、延滞税を加えた計一千百十二万二千百円を追徴課税した。
 これを受け、旧町は税務署の指導に沿って修正申告したほか、同年六月には一連の責任を問うため、当時の町長と助役を減給、職員二人を厳重注意とする処分を行った。
 こうした経緯がある中で十日、熊本国税局と大分税務署の担当者三人が由布市を訪れた。
 市によると、担当者は「解釈変更」として繰入金の取り扱いを改め、課税対象としない旨を口頭で説明。支払った追徴課税については〇一年度分(約三百八万円)のみを返還し、九九、〇〇両年度分については税還付請求権の時効(五年)を理由に返還しない方針を示したという。
 森光秀行副市長は「国税局側から謝罪に近い言葉もあったが、説明には納得できない部分も多い。今後、庁内で対応を検討した上で、(返還額などを)税務署と協議していきたい」としている。

【写真】追徴課税ミスがあった「健康温泉館」=由布市湯布院町
by mo_gu_sa | 2007-05-11 10:30 | 大分


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