http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/kumamoto/20070506/20070506_002.shtml
熊本市内の公衆浴場18カ所は5日、端午の節句にちなんで恒例の「しょうぶ湯」を提供した。このうち同市南坪井町の銭湯「地獄温泉」では、子どもたちが常連客とともに湯につかって、伝統行事を体験した。
日本では古くから、端午の節句に、邪気や病気を払うと考えられてきたショウブを浴槽に浮かべ、親しまれてきた。
地獄温泉では、男湯と女湯で計50束のショウブを用意し、小学生以下の入浴料を無料にした。訪れた子どもたちは「熱い」「気持ちいい」と言いながら、鮮やかな緑色のショウブを手に取るなどしていた。
地獄温泉で番台に座る山村康子さんは、「最近は銭湯に来る子どもたちも少なくなった。こうした機会をきっかけに、お風呂でのコミュニケーションも楽しんでほしい」と話していた。
【写真】熊本市の「地獄温泉」で、しょうぶ湯につかる常連客と子どもたち