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さつま湖公園閉鎖 日置市と所有の鹿児島交通 売買まとまらず

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/kagoshima/20070221/20070221_001.shtmlさつま湖公園閉鎖 日置市と所有の鹿児島交通 売買まとまらず_e0113829_168578.jpg

 日本三大砂丘・吹上浜の入り口部にある「さつま湖公園」(日置市吹上町)が年明けから、閉鎖され、立ち入り禁止になっている。公園を同市に賃貸していた岩崎グループの鹿児島交通(鹿児島市)が、公園を売却する方針に転換したが、日置市との間で売買希望価格に大きな開きが出て、決着しなかったためだ。一帯は観光拠点の1つで、市は「観光の痛手になる」と頭を抱えている。

 同公園は吹上浜県立自然公園の中にあり、面積約10万9000平方メートルの湖は公有水面だが、南側の土地約11万3000平方メートルは同社が所有し、約50年前に遊園地として開園。当時あったロープウエーなどは廃止されたが、旧吹上町が2001年から賃借して管理し、湖畔公園として無料開放。桜の名所や花火大会などで知られ、近くに温泉施設、物産館、スポーツ施設なども整備されている。

 同市吹上支所によると、昨年1月、同社から「土地を売却したいので返還してほしい」と要請があり、さらに同9月、「購入の意思があれば、売却したい」と連絡が入った。ところが、同社が示した売却希望価格は3億5000万円だったのに対し、同市が提示したのは5500万円。その後交渉は進まず、同市は昨年末、土地を返還した。

 それまで同市は維持管理費として年間約500万円を予算化、管理人2人を配置していた。現在は有刺鉄線などが張られ、観光地に不似合いな光景が広がる。同市吹上支所は「このままでは草も生え荒廃してしまう。従来通り、管理させてもらえれば」と話すが、同社は「方針は従来通り」としており、公園再開のめどは立っていない。

【写真】有刺鉄線が張られ、立ち入り禁止の看板が立つ「さつま湖公園」

=2007/02/21付 西日本新聞朝刊=
by mo_gu_sa | 2007-02-21 11:39 | 鹿児島


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