絵はがきから見た別府の移り変わり

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 明治期から戦前までの絵はがきを収め、別府の移り変わりをまとめた「絵はがきの別府」(A5判・316ページ)が出版される。何度も別府を訪れ、都市史などを研究している東京大学大学院工学系研究科学術支援専門職員の松田法子さん(34)=東京都=が書き下ろした労作。大分市の古城俊秀さん(71)のコレクションから、約650点の絵はがきが使われている。

 松田さんは大学院生だった2000年に初めて来別。温泉町をテーマにした修士論文を書くため、しばらく集中して通ったという。博士論文でも別府と熱海を取り上げ、長年、別府を研究対象としてきた。専門は建築史・都市史。
 10年に別府に来た際、40年にわたって絵はがきを収集している古城さんを知人から紹介された。貴重なコレクションを見て「自分の研究と合わせれば、大きな作品になると直感した」と松田さん。紹介された翌日に執筆を決意し、2年半をかけて出版にこぎつけた。
 「渚と泉」「大別府」「別府とその世紀」の3章立て。古城さんのコレクションの中で別府に関係のある絵はがき約5千枚の中から厳選し、都市史の専門家としての考察を加えて1冊にまとめた。「絵はがきは一枚の紙切れだが、宛名や消印など、当時が分かる情報が詰まっている」と松田さん。未使用のものではなく、人の手を介した使用済みの絵はがきにこだわったという。
 古城さんは「自分がこつこつと集めたものが後世に残る形になり、松田さんには感謝している。地元の方にとっても宝になるのでは」と感慨深げに話した。
 1冊3500円(税別)。5月末から、県内の書店などで販売が始まる。問い合わせは発行元の左右社(TEL03-3486-6590)へ。

【写真】著者の松田法子さん(左)と絵はがきの資料を提供した古城俊秀さん
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by mo_gu_sa | 2012-05-25 10:16 | 大分


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