ジオパーク国際会議:開幕 「普賢岳災害伝える」師弟ガイド意気込む/

市民フォーラム、観光への取り組み協議 /長崎
http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20120513ddlk42040243000c.html
http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20120513ddlk42040243000c2.html
http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20120513ddlk42040243000c3.html

 島原市を主会場に12日開幕した第5回ジオパーク国際ユネスコ会議では、地元ボランティアが島原半島に点在するジオサイト(見どころ)のガイドとして活躍する。元島原農業高校教諭、満行豊人さん(74)と、ノウルズ加代子さん(49)の師弟コンビは07年11月に同市であった火山都市国際会議に続くガイド。普賢岳噴火災害と復興を伝えようと、意気込んでいる。【古賀亮至】

 満行さんは91年6月3日、普賢岳の大火砕流で、島原農高の教え子だった消防団員ら6人を亡くした。「農高生は島原半島に残る。だから地域のリーダーになれ」と、勧めていた満行さん。「亡くした教え子たちに済まない気持ちがある」と、災害の語り部になった。

 火山都市国際会議では、水無川下流で被災した「土石流被災家屋保存公園」(南島原市)でガイドをした。海外からの参加者も多いため、英語が得意だった教え子の加代子さんが通訳の手伝いを申し出て、コンビを組んだ。

 災害体験を話す満行さんのガイドは「本やネットで得られる知識じゃなく、そこに行かないと聞けない話を伝えた」と加代子さん。満行さんは「冗談を話したら、外国のお客さんが手をたたいて笑った。上手に訳していた」と振り返る。

 保育士だった加代子さんはその後、英国人と結婚して韓国に。再び古里で国際会議があると聞き、ボランティアとして帰ってきた。再会を喜ぶとともに、「ここに来なければ味わえないガイドをしよう」と意気込んでいる。

 2人は14日、ジオサイトの一つ島原市の「千本木露頭」をガイドする。普賢岳噴火の土石流と火砕流が堆積(たいせき)した地層が露出している所で、火砕流の熱でできた炭化木が埋まる。「世界から地質学者も来るから、こちらから質問して意見をぶつける場になると面白い」と、参加者との交流を楽しみにしている。

 ◇観光への取り組み協議−−市民フォーラム
 会議初日の12日には、市民フォーラム「ジオパークと観光」があった。観光関係者ら5人のパネリストがジオパークを軸にした観光への取り組みや可能性を話し合った。

 日本観光振興協会の舩山龍二副会長は「学びや体験の旅としてジオツアーは新しい可能性がある。ジオの啓発も欠かせない」。小浜温泉伊勢屋旅館のおかみ、草野有美子さんは「島原半島ジオパークの3市も、六つある観光協会も、連携してほしい」と呼び掛けた。

 阿蘇ジオパーク(熊本県)の阿蘇地域振興デザインセンターの坂元英俊事務局長は「体験や暮らしをストーリーとして語れるガイドの個性がビジターを引きつける」とガイドの重要性を指摘。賛同した香港ジオパークの楊家明事務局長は「ガイドには地質などの専門用語を使わせない。言葉でも案内板でもいかに興味を持ってもらえるかが勝負」と話した。【古賀亮至、梅田啓祐】

〔長崎版〕
[PR]
by mo_gu_sa | 2012-05-13 15:17 | 長崎


<< お湯浴び熱気、女みこし 天草市... 大分銀行:取締役に「玉の湯」社... >>