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砂湯入浴 タオル着用!

混浴異例 女性客に配慮 「風情消える」の声も
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/okayama/news/20120407-OYT8T00960.htm砂湯入浴 タオル着用!_e0113829_197456.jpg

 真庭市・湯原温泉にある混浴の露天風呂「砂湯」で、地元の旅館組合や観光協会が入浴時のタオル着用をルール化し、7日、利用者に周知を図るPR活動を行った。温泉ブームで女性客が増え、体を隠さない男性客への苦情が出たためで、裸でつかる伝統を重んじてきた全国の露天風呂の中でも異例の取り組み。利用者はおおむね好意的に受け止めているが、熱心な温泉ファンからは「風情が失われるのは残念。マナーを向上させて元のルールに戻してほしい」との声も上がる。(根本博行、有留貴博)

 砂湯は、湯原ダム直下の旭川河原に湧き出ており、旅行作家・野口冬人さんが1979年に編成した全国露天風呂番付で西の横綱に選ばれた。入浴無料で、年間約20万人が訪れる。

 これまでタオルに関する明文化された規定はなく、男性は湯船の外ではタオルを腰に巻き、女性は湯あみ着やタオルを着用してつかる人が多かった。だが、女性客が増えたことで、ここ2~3年は女性の前を裸でウロウロする男性が多くなり、苦情が旅館などに寄せられるようになった。

 対応を協議した湯原町(まち)旅館協同組合や湯原観光協会、自治会、同市は「女性や子どもが安心して入れる砂湯を目指そう」と、湯船の中でもタオルを着用してもらうルールを決定。自治会と共に砂湯を管理する同市は、日本語と英語、中国語、ハングルの4か国語でタオル着用をアピールする看板を設置した。

 7日のPRには、同組合青年部員ら8人が参加。雪が舞う中、砂湯の入り口で約1時間、「みだりに身体を露出させないよう慎みを持って入浴を」と書いたチラシを配った。チラシには入浴スタイルの一例も図示されており、京都市の大学3年生鈴木聖哉さん(21)は「男が裸だったら女性は入りづらい。紳士として隠した方がいいと思うので、タオル着用はいいことでは」と話していた。

 一方、温泉の研究者や愛好家でつくる温泉学会(会長=竹下賢・関西大教授)副会長の大川哲次弁護士は「日本の温泉のルールでは湯船でのタオル着用は禁止。ただ、湯原温泉のようにマナーの悪い人が増え、不快な思いをする利用者がいるとすれば問題で、ルール改正もやむを得ない。もし今後、マナーが再び向上したならば本来の姿に戻すのが望ましい」としている。

【写真】チラシに図示されている入浴スタイルの一例

(2012年4月8日 読売新聞)
by mo_gu_sa | 2012-04-08 00:00 | その他


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