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経産相、小型自家発電の規制緩和-工場排熱利用を促す

http://www.asahi.com/digital/nikkanko/NKK201203270018.html

 経済産業省は4月にも、工場の排熱で生み出す蒸気などでタービンを回し発電する出力300キロワット未満の小型バイナリー発電(用語参照)について、電気事業法で定めるボイラ・タービン主任技術者の選任などを不要とする省令改正を決めた。夏場の電力需給ひっ迫も見据え、モノづくりに「即効性のある施策」(枝野幸男経産相)として、工場で小規模の自家発電導入を容易にする。経産省は未利用エネルギーによる分散型発電の有力技術である小型バイナリーシステムの普及に道を開く。(3面に一問一答)

 枝野幸男経産相が26日、日刊工業新聞社のインタビューに応じ、小型バイナリー発電の規制を緩和する方針を明らかにした。地熱を使う小型バイナリーも同様に規制を緩和すると見られる。熱媒体にフロンといった不活性ガスなどを利用するシステムが対象となる見込み。従来、小型のバイナリー発電については中大型と同様、ボイラ・タービン主任技術者の選任、工事計画、保安規定の届け出といった手続きが必要だった。経産省は4月中に電気事業法施行規則(省令)を改正し対応する。

 また枝野経産相は主要国が加盟に動いているオリジナルデザイン(意匠)の国際登録協定(ヘーグ協定)への参加を「急いで結論を出す」と述べ、2012年度中に参加表明する考えを示した。同協定は韓国が12年、米国、中国、東南アジア諸国連合(ASEAN)も加盟を目指している。特許権に加え、製品独自のデザインを意匠権として世界で権利化することが「“ジャパンブランド”として海外に打って出て行く」ため早急に必要と判断した。

 【用語】バイナリー発電=水より沸点が低い媒体を加熱・蒸発させ、その蒸気でタービンを回して電気を発生させる。媒体の加熱には地熱や工場から排熱で生じた熱水などを利用する。
by mo_gu_sa | 2012-03-27 05:01 | 温泉一般


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