http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/20110106ddlk46040495000c.html
◇斬新プランで県外集客 全線開業を控え、県の委託で県旅行業協同組合(鹿児島市)が昨春、発足させた旅行商品プランニングチーム「team魅旅(みたび)」の高山弥生さん(41)。「鹿児島の魅力を掘り起こし、これまであり得なかった斬新な旅行プランを作りたい」と熱っぽく語る。 チームは20、30代の女性と60代男性の計4人。滞在型、体験型のメニューなど、地元ならではの情報を生かして独自性の高い企画をする。これまで、温泉の達人「温泉ソムリエ」の認定ツアーや、坂本龍馬と桐野利秋の軌跡を巡る旅など、個性的なプランを打ち出した。組合加盟の旅行会社を通じて商品化すると、県内外から観光客が集まった。作ったプランは既に50を超える。 高山さんは鹿児島市出身。夫の転勤で20代半ばで米国に移り、現地で客室乗務員として働きながら子育てに励んだ。5年間、海外から古里・鹿児島を見て、その魅力に改めて気づかされたという。「活火山の桜島、温泉が沸く銭湯……。世界でも珍しい貴重な観光資源だなあと、観光客の目になれた」。 今、力を入れるのは「美」をテーマにしたプランだ。奄美のタラソテラピーや婦人科専門病院での健診、農園での贅沢ランチなど多彩なメニューを「美」という1本の縦糸で編む。「一つ一つの素材の魅力が相乗効果となって付加価値をもたらす」と自信をのぞかせた。 県外に大きなブームを広げられるかが課題だ。「魅力的だから来て下さい、ではインパクトが弱い。動機が必要」と痛感する。昨秋、奄美の男性と県本土の女性の出会い企画を鹿児島市で開催した。男女各10の定員に対し集まった男性は8人だったが、女性は50人も。次回、女性側が男性たちと会うため奄美を訪れる予定だ。「『出会い』や恋愛は強い動機づけになる。県内だけでなく、大規模な出会いイベントを新幹線でつながる福岡、関西と広げたい」。 「新幹線はあくまで手段にすぎず、プランの中身が大切」。自信のプランを引っさげ、米国仕込みの積極性で奮闘する。【福岡静哉】=つづく 毎日新聞 2011年1月6日 地方版
by mo_gu_sa
| 2011-01-06 16:25
| 鹿児島
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