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別府の魅力満喫「夜の路地裏散歩」が10周年

http://kyushu.yomiuri.co.jp/entame/onsen/oita/20101213-OYS8T00143.htm別府の魅力満喫「夜の路地裏散歩」が10周年_e0113829_1739788.jpg

 別府市中心部のまち歩きツアー「竹瓦・夜の路地裏散歩」が10周年を迎えた。「路地裏にこそ別府の魅力が詰まっている。観光客にも気軽に散策を楽しんでほしい」と、住民有志が2000年12月に始めたツアーは毎月第2、4金曜日に1度も欠かさず続けられ、泉都の名物に定着。支えてきた関係者たちが10日夜、記念式典を開き、この10年を振り返った。

 路地裏散歩を発案したのは、竹瓦温泉近くで私設資料館を運営する平野芳弘さん(59)や、近くのクラブのママさんたち。観光客には「夜の路地は暗くて怖い」と敬遠されがちだったが、ガイドブックには載っていない名湯や名店があふれていることから、コースをつくって売り出した。

 レトロな町の雰囲気を楽しんでもらうため、すでに解散していた流しの「はっちゃん・ぶんちゃん」にコンビを復活してもらい、一緒に歩くスタイルを取り入れた。

 路地裏散歩では、はっちゃん・ぶんちゃんが昭和の歌謡曲や演歌を演奏しながら先導。所々で立ち止まり、平野さんやママさんたちが温泉の由来や店の名物を紹介する。

 この告知は旅館などで行っており、午後8時半に竹瓦温泉に集まれば、誰でも参加できる。参加料は1000円。荒天や客が1人だけの日も欠かさず続けており、参加者は1回平均10人。団体客200人が集まったこともあるという。

 昨年7月には「ギターのはっちゃん」こと上野初(はじめ)さんが死去し、存続が危ぶまれたが、元郵便局員の二宮誠さん(59)が二代目となり、スタイルもそのまま引き継がれた。

 別府市観光協会の古庄剛専務理事は「民間主導で町を盛り上げてくれていることは、大変ありがたい」と話している。

 竹瓦温泉で開かれた記念式典では、ガイド役のママさんらを功労者として表彰。引き続き、記念のツアーが行われ、約20人で路地裏を散策した。初めて参加した長崎市の宇佐美純子さん(60)は「人情味が感じられる素晴らしいイベント。友達を誘ってまた来たい」と喜んでいた。

 平野さんは「夜の街のイメージが明るく、楽しいものに変わってきた。10周年は通過点として、これからもネオン街を元気付けたい」と話している。

【写真】10周年を記念して行われた「竹瓦・夜の路地裏散歩」

(2010年12月12日 読売新聞)
by mo_gu_sa | 2010-12-12 00:00 | 大分


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