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別府八湯・名人への道:/76 競輪温泉(亀川東町) /大分

http://mainichi.jp/area/oita/news/20100724ddlk44040488000c.html

 ◇全国唯一?競輪場の湯

 生まれて初めて親元を離れて泊まりがけで出かける幼稚園のキャンプに向けて、長女日向子(5)は、1人で頭から湯をかぶる練習を続けてきた。競輪温泉の湯船の横で「ほら、ちゃんとできるんで」と日向子は湯をかぶってみせた。

 温泉を管理する市競輪事業課の矢野義明主査(30)によると、1950(昭和25)年に競輪場が開設された時に「すでに温泉があった」という。かつてこの場所は別府湾に面した砂浜だった。はっきりとした記録は残っていないが、あちらこちらに温泉がわいていた砂浜に住民が小屋を建て、温泉として使っていたと思われる。

 開設間もないころの競輪場の写真を集めた同課の古いアルバムには「競輪温泉」と書かれた札をかけた木造小屋の写真が張られている。現在の建物は鉄筋コンクリート2階建て、97年に完成した。競輪ファンの利用も多く、競輪場の忘れ物も洗面器やタオルが目立つという。場内の選手宿舎にも、別の泉源を使った温泉がある。矢野さんは「ファン向け、選手向けともに、競輪場では全国唯一の温泉ではないか」と話す。

 近所の人たちでにぎわう湯から上がると、日向子は、外で待っていた妻に「お湯、2杯もかぶったんで」と自慢した。「キャンプ、楽しみやなあ」。初のお泊まりへの不安も無くなったようだった。

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 筆者と日向子は80湯入湯を果たし、別府八湯温泉道10段に昇段した。【祝部幹雄】

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 ◇競輪温泉(亀川東町)

 別府競輪の駐車場に建つ共同温泉。建物横の泉源からくみ上げる71・3度の単純泉を使う。営業時間は午前7時~午後10時(午前10時~午後2時は昼休み)で、入浴料は100円。競輪開催日は昼休みなしで、午前7時~午後5時は無料になる。市競輪事業課0977・67・5578。

毎日新聞 2010年7月24日 地方版
by mo_gu_sa | 2010-07-24 00:00 | 大分


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