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別府市大火で焼失 「此花温泉」再建にめど

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/172285別府市大火で焼失 「此花温泉」再建にめど_e0113829_1358966.jpg

 今年1月、別府市光町での大火で焼失した共同温泉「此花(このはな)温泉」を運営する地元の光町1区自治会が17日、温泉跡地での再建にめどが立ったことを明らかにした。すでに設計に入っており、早ければ今秋にも完成の見込み。地元は「地域のきずな」を育ててきた温泉復興を喜んでいる。

 建て替えの壁になっていたのは、温泉から道路に出るための路地。建築基準法では、幅が2メートル以上必要だが、現在は1・4メートルほどしかなく、拡幅する必要があった。

 火災直後から複数の土地所有者と交渉を続けたが難航。ようやく6日に仮契約し、土地取得のめどがたった。半世紀近く利用し、番台にも20年以上座っていたという女性(74)は「温泉が消えたのは寂しかった。離れた温泉まで通うのも大変」と再建を待ちわびる。

 新しい温泉は焼失前と同じ2階建て。1階が温泉、2階が公民館。費用は火災保険金約2200万円をはじめ、自治会の積み立てや全国の温泉ファンからの寄付金、市からの借り入れなどでまかない、総額4千万-5千万円になるという。星野隆昭自治会長は「温泉再建こそが地域の復興。完成まで気を抜かずに頑張りたい」と話している。

【写真】別府市大火の火災現場で進む此花温泉の取り壊し作業

=2010/05/18付 西日本新聞朝刊=
by mo_gu_sa | 2010-05-18 01:10 | 大分


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