http://mainichi.jp/area/hiroshima/news/20100516ddlk34040413000c.html
三次市粟屋町の市所有の国民宿舎「三次長寿村」が今月5日から休業していることが15日、分かった。運営会社「湯快」の社長が4月30日から行方不明になり、二千数百万円の賃借料をはじめ、滞納金は1億円を超えるとみられ、賃貸契約を結ぶ市開発公社は対応に追われている。
97年に湯快と契約したが、景気低迷などでピーク時の99年に11万1300人あった利用者は09年には6万5500人に減少した。
同公社によると、07年ごろから家賃の滞納があり、公社は家賃を減額したが、滞納賃借料は二千数百万円に達している。このほか、6日付で退職した従業員11人分の不払い賃金や、仕入れた材料費、施設改修費などを含めると推定1億3000万円前後の債務がある。
同宿舎は66年、市営「国民宿舎三次ロッジ」としてオープン。6種類の温泉施設と客室23室がある。【小原勝】
毎日新聞 2010年5月16日 地方版