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10年前に国際大学APUを誘致した大分県へ行く(1) (2)

http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=129051&servcode=A00§code=A00
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=129052&servcode=A00

 「150億円を補助したところ、10年間に年間211億円の経済効果、1358人の雇用効果が生まれた」。

 日本の大分県が最近出した報告書「大学誘致波及効果検証」はこう明らかにした。 00年、大分県の温泉都市、別府市ではアジア太平洋大学(APU)が開校した。 総事業費297億円のうち大分県が150億円、別府市が42億円を支援した。 別府市は市の土地42万平方メートルを大学用地として提供した。 大学を誘致して沈滞した地域経済を立て直そうとする大分県、別府市と、グローバル時代に合わせて新しい国際化大学を作ろうとしていた京都立命館大学が手を握ったのだ。 現在、この大学の学部・大学院生6255人のうち約48%が97カ国出身の外国人だ。 教授の44%も25カ国から来た。

 最近現地で会った浜田博別府市長はAPU誘致効果として「経済発展、若返った地域、国際文化都市化」の3つを挙げた。 浜田市長は「外国人学生の親の訪問で外国人観光客が00年の12万人から08年には25万人に増え、国際的な知名度も大きく高まった」と述べた。 大分県の報告書によると、学生・教職員・大学・訪問客などが別府市で年間支出する金額は121億円にのぼる。 一部の外国人留学生は現地の中小企業でアルバイトなどをし、貿易にも寄与する。

 浜田市長は「別府市の人口は1980年の13万6000人から00年には12万7000人に減ったが、APU開校後は若い人が増えて人口減少も抑制され、地域が活気を取り戻した」と明らかにした。 05年の別府市の20-24歳人口比率(7.1%)は全国平均(5.8%)を大きく上回った。

 浜田市長は「外国人学生の増加で伝統的な温泉都市が国際文化都市に変わっている」と述べた。 昨年、人口1万人当たりの外国人留学生数は全国平均が10.4人だが、大分県は34.6人で東京都(34.1人)を上回り、全国47都道府県で最も多かった。 別府市は266.1人にのぼる。 外国人留学生は別府市に新たな雰囲気をもたらした。 是永総長は「多くの外国人学生が小中高校で英語を教えている。一部の留学生は各種行事を開いて自国の文化を紹介するなど、住民と国籍を越えた交流をしている」と話した。

 大分県が最近、APU誘致効果について住民2686人にアンケート調査をしたところ、76.5%が「別府市の活性化、国際化に寄与した」、85.1%が「別府市が若返った」と答えた。

 しかし最初から順調だったわけではない。 今でも一部の住民は「外国人学生をアルバイトで雇用したところ、時間と勤労に対する価値観が違い、指導しにくいこともある」「外国人が交通規則をよく知らないため交通事故が多い」などと指摘している。

 浜田市長は「当初は日本人と外国人の生活習慣が異なり、共同温泉など公共場所で摩擦があったが、今は‘私たちも外国に行けば同じ’だという考えでバス停留場で外国人を助ける別府市民が増えた」と語った。 是永総長は「大学側も市民をために国際文化交流などさまざまなテーマの公開講座を80回以上開き、地域との壁を取り除くのに努めている」と述べた。
by mo_gu_sa | 2010-05-13 18:05 | 大分


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