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おおいた評論:大分の日本一 /大分

http://mainichi.jp/area/oita/news/20091005ddlk44070348000c.html

 トンネルの数が日本一--。あいさつ回りをするうちにそう聞いた。

 調べると、09年版県民手帳にあった。道路トンネルは518本で2位千葉を87本上回る(06年4月現在)。「平野が少なく山がちなためでしょうか」とも聞いた。

 日本一は計15項目。例えばカボス生産量は断トツで、乾シイタケ生産量は2位宮崎の倍以上。温泉源泉総数は2位鹿児島の1・8倍だ。

 このあたりは門外漢でもうなずけるが、高価な香辛料として知られるサフラン(花芯)、タチウオや養殖ヒラメの漁獲量なども1位。石灰石生産量、デジタルカメラ出荷量もそうで、己の不勉強を恥じるばかりだ。

 県がまとめた「おおいたものづくり発見ブック」に「日本一企業」が並ぶ。一度使われた紙をリサイクルして作るトイレットペーパー生産量、新幹線パンタグラフのすり板、クレジットカード決済端末やふ頭用大型クレーンのシェア……。これだけあると、何だか元気をもらった気がして、久しぶりに外を回るありがたさを感じた。

 これまで9年間はデスク稼業。送られてくる原稿に注文をつけてはリライトする日々だった。第一線をうれしく思い、緊張もしている。

 地方勤務が多い旧自治省に伝わるという「三惚(さんぼ)れ」の一つが「土地に惚(ほ)れよ」。記者稼業の鉄則でもある。多くの人に会い、大分の素晴らしさを発信したい。課題も多いだろうが、まずは元気を出そう。私なりの「ナンバー1」を発見し、伝えられればと思う。

 大分の日本一には、県指定と市町村指定の有形文化財(建造物)数もある。「県庁の周りにも記念像がいっぱいありますよ」と教えられた。まずは足元を見よう。

    ◇   ◇

 1日付で着任しました。大分勤務は初めてですが、“対岸”の山口県周南市出身です。よろしくお願いします。<大分支局長・宮本勝行>

毎日新聞 2009年10月5日 地方版
by mo_gu_sa | 2009-10-05 16:01 | 大分


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