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別府八湯・名人への道:/51 天空湯房 清海荘(北浜) /大分

http://mainichi.jp/enta/travel/news/20090918ddlk44040491000c.html

 ◇「復活」支えた絶景の湯

 とある土曜日。長女日向子(4)が「素敵な温泉に行こうよ」と言うので、温泉本を一緒に探して「天空湯房 清海荘」に行くことに決めた。

 女将の豊島知子さん(50)の祖母が別府市楠町で始めた5部屋の木造旅館が前身。その後、1965(昭和40)年に、海に面した現在地に鉄筋6階建てのホテルを建てた。新婚旅行の全盛期だった。その後も、団体旅行や男性宴会客が集まる宿としてにぎわった。

 ただ18年前、豊島さんが別府に戻ると大きな転換がやってきた。郡部から来ていた宴会客が激減した。「特にヒマな2月などは『どうしようか』と思うほどだった」という。

 転機は7年前だ。別府湾を望む屋上に4室の展望貸切露天風呂「天空湯房」を作り、テレビや雑誌などで紹介されたとたん、一気に家族連れや若いカップルの利用が増えた。大当たりだった。客室も逐次改装し、ホテル名も変更した。

 当時を振り返り、豊島さんは「『こんなことあるの?』って本当に驚いた」と懐かしそうに微笑む。

 ところで、我が家で入ったのは、浴室に畳が敷かれた大浴場だ。足下が滑らないので子どもも安心。日向子は「ルンルン」などとご機嫌に浴室を歩き回った後、筆者の耳元に口を寄せ、甘い声でささやいた。

 「ねぇ、お外でご飯食べない?」【祝部幹雄】

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 ◇天空湯房 清海荘(北浜)

 敷地内の源泉を使ったナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉。湯上がりに肌がつるつるする気持ちの良い湯だ。大浴場の立ち寄り湯は正午~午後5時で一般500円、小学生250円▽家族湯は正午~午後9時受け付けで50分2000円。問い合わせは0977・22・0275。

毎日新聞 2009年9月18日 地方版
by mo_gu_sa | 2009-09-18 00:00 | 大分


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