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大浴場向け洗浄装置と洗剤開発 山形のケミカル産業

http://yamagata-np.jp/news/200909/11/kj_2009091100175.php大浴場向け洗浄装置と洗剤開発 山形のケミカル産業_e0113829_21202344.jpg

 清掃、衛生資機材など販売のケミカル産業(山形市、玄地克征社長)は、温泉旅館や入浴施設の浴場向けの洗浄装置と洗剤を開発、販売を始めた。大規模浴場の清掃は重労働な半面、専用の洗浄用具が少ないという現場のニーズに応えた。汚れの原因を分析して開発した洗剤と噴射装置を使うことで、壁や床をこする作業が大幅に軽減でき、作業の効率化が図れるという。

 浴場の清掃は利用者がいない短時間に済ませる必要もある。同社は、清掃資材を卸す立場から現場の苦労を聞き、約4年半かけて専用用具を開発した。

 洗浄装置の特徴は洗剤を泡状に噴射できること。泡状にすることで、壁や床、洗い場の蛇口など洗いたい部分に洗剤がとどまり、汚れを分解しながら浮き上がらせる。これにより、体力を要するブラシやスポンジでのこすり洗いの必要がなく、浮いた汚れをふき取って洗い流すだけで済むという。

 洗剤を発泡させるため噴射器のノズルや洗剤の粘性に工夫を凝らしている。泡状の洗剤は、介護施設などで利用者を入浴させる際に使うストレッチャーなど複雑な形状の入浴設備に対しても有効という。

 また、浴室の汚れは、ぬめりなどの原因となる皮脂と、せっけんかすなどに分かれることを分析。それぞれの汚れは成分が異なるため1種類の洗剤では汚れを落とす効果が十分でないことも調べ、皮脂汚れを落とすアルカリ性の洗剤と、せっけんかすなどに効く酸性の洗剤の2種類を開発。日替わりで使うことで高い洗浄効果を発揮するという。

 洗剤を発泡させる噴射装置は水道の圧力で可動し、電源は不要。1台の価格は2万5000円、洗剤は50倍~100倍に薄めて使うタイプで10リットル入りが1万6000円。

 同社は「山形は温泉が重要な観光資源。浴場を清潔に保つことは集客力のアップにもつながるはず」とし、温泉王国・山形での普及を図りながら、全国展開を視野に入れている。

【写真】旅館などの大規模浴場向けに開発した専用の洗剤と発泡噴射装置
by mo_gu_sa | 2009-09-11 09:44 | 化粧品・温泉関連商品


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