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世界ジオパーク 島原半島など国内初認定

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/116985

 世界的に貴重な地形や地質、火山、断層などを有する自然公園を認定する「世界ジオパーク(地質遺産)」に、洞爺湖有珠山(北海道)糸魚川(新潟)島原半島(長崎)の3地域が日本から初めて選ばれたと、各地域が加盟するネットワークの事務局が23日、発表した。

 世界遺産が保全や保護を重視するのに対し、教育や観光を通じた地域振興にも目を向けるのがジオパーク。

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の支援で2004年に設立された世界ジオパークネットワーク(事務局・パリ)が、中国・泰安市で開いた会議で決めた。中国の2地域も認定され、世界ジオパークは19カ国の63地域になった。

 日本ジオパーク委員会によると、島原半島地域は、1990―96年の雲仙・普賢岳噴火や、約200年前に1万5000人の死者を出した「島原大変」などの被災遺構が現存している。噴火で誕生した溶岩ドーム「平成新山」など主要ジオサイト(地質的見どころ)の学術的価値に加え、温泉やわき水といった昔からの住民と火山の共生が高い評価を受けた。

 洞爺湖有珠山地域には、最近100年で4回の噴火があった有珠山や約10万年前の火山活動で生じたカルデラ湖などがあり、美しい山と湖の景観を眺めながら、自然の恵みと災害について考えることができる。

 糸魚川地域では、日本を2分する断層「糸魚川静岡構造線」や、本州中部を縦断する巨大な地溝帯「フォッサマグナ」を確認できる断層など、特徴的な地形が見られる。

 認定証の授与式は来年4月にマレーシアで行われる予定。4年ごとに再審査を受ける義務があるという。

 ジオパークでは地元の活動も重視されることから、3地域の地元自治体は協議会を組織するなどして認定を目指してきた。国内では「山陰海岸」(京都、兵庫、鳥取)、「四国(室戸地域)」(高知)などで同様の取り組みが進んでいる。

=2009/08/23 西日本新聞=
by mo_gu_sa | 2009-08-23 20:19 | 長崎


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