http://www.asahi.com/health/news/TKY200906170357.html
![]() すさまじいかゆみで人々を悩ませた害虫「トコジラミ」の被害が各地で増えている。70年代にいったん姿を消したが、今世紀に入って米国などで大発生。直後に日本の宿泊施設や老人施設にも姿を現し始めた。殺虫剤に耐性のあるタイプも出現し、専門家は被害の拡大を警告している。 トコジラミの別名は「南京虫」。髪に寄生するアタマジラミや、ケジラミとは違ってシラミの仲間ではなく、カメムシに近い。夜行性で、アリほどの速さではい回り、人の血を吸う。刺された跡は斑点となり、穴が二つあることが多い。1度目は血を吸われてもかゆみはないが、2度目以降はアレルギー反応で強いかゆみが出るという。 マットやじゅうたん、テレビ、エアコンなど様々な場所に潜んでおり、半年で100~200倍に増えると推定されている。半年間は血を吸わなくても生き続けることができ、殺虫剤が効かない場合もあり、駆除は困難とされる。 もともと日本には生息していなかったが、幕末に海外から荷物に交じって侵入。旧日本軍隊の兵舎などで繁殖し、全国に広まったとみられている。70年代までは蚊やゴキブリと並ぶ代表的害虫だったが、殺虫剤や衛生環境の向上で活動は下火になっていた。 しかし、害虫駆除に取り組む日本ペストコントロール協会によると、最近になってトコジラミ被害は増加。05年に駆除したと報告した業者は3社ほどだったのに、今では年間30社近くあるという。 関東から九州まで被害は広範囲で、ホテルや旅館、簡易宿泊施設、老人施設が目立つ。西日本のある温泉旅館では、トコジラミが現れたために長期間、発生した部屋やフロアを使うことができず、布団や畳も全部交換するなど大きな損失が出たという。 東京都内でも、ホテルやサウナ、社員寮などで発生。都に寄せられた相談は95年は17件だったが、08年には65件に増えた。風評被害を恐れ、相談しないケースも多いため、都は実際はかなりの被害が出ているとみている。 トコジラミが広まった原因として最も疑われるのは、旅先でカバンに入り込み、国内に持ち込まれたという説だ。トコジラミの多いアジアや中東地域への旅行の増加に加え、地球温暖化、暖房の使用など繁殖条件が整ったのも拡大理由と考えられている。 日本ペストコントロール協会の平尾素一副会長は「いったん駆逐しても、数カ月で再び復活することがある。早めに専門家に駆除を依頼した方がよい」と話している。(神崎卓征) by mo_gu_sa | 2009-06-18 07:09 | その他
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