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【サンデートーク】 市田 雅之さん

「第5回源泉かけ流し全国温泉サミット」の実行委員長 市田 雅之さん(55)
http://www.tokachi.co.jp/feature/200905/20090531-0001633.php【サンデートーク】 市田 雅之さん_e0113829_1405715.jpg

ありのままの糠平を見てほしい

 「源泉かけ流し」を宣言する全国の温泉地の関係者が集い、魅力創出や地域振興策を探る「第5回源泉かけ流し全国温泉サミット」が31日夕、上士幌町ぬかびら源泉郷文化ホールで開幕する。併せて糠平は6月1日に「ぬかびら源泉郷」に地名を変更、地域の恵まれた資源を生かした温泉地として新たなスタートを切る。実行委員長として参加者を迎え入れる同源泉郷旅館組合の市田雅之組合長に、サミットや新生・糠平温泉への思いを聞いた。(文、写真・原山知寿子)

 −糠平でのサミット開催が決まった経緯と概要を。
 糠平は2007年に開かれた第3回の長湯温泉大会(大分県)から参加。関係者の熱意や取り組みに感激し、昨年の野沢温泉大会(長野県)には全組合員で足を運びました。その大会前、野沢温泉側から次回開催地として打診があり、時期尚早の不安もありましたが、趣旨を広めたいと受け入れました。

 大会は6月1日までの2日間で、連携する7温泉地のうち、関温泉(新潟県)を除く6温泉地から約200人が参加します。大学教授や旅館関係者の講演、各地の活動報告、パネル討論を予定。31日の連絡会議では、参加温泉地の組織化や共通ホームページの開設、パンフレットの共有などを協議します。

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食や景観にも力
 −上士幌町では初めての開催。特色や準備の状況は。
 過去の大会は泉質の維持など温泉に特化した内容でしたが、今回は食や自然景観などにも拡大。特に食では、参加者に提供する弁当に地元産素材を多用するなど力を入れます。組合と町、商工会などで実行委を組織し、1年がかりで準備を進めてきました。背伸びをせず、ありのままの糠平温泉を見てもらうのが希望です。組合員は家族経営の小規模な宿が多く、自分の商売で手いっぱい。他の温泉地の経営努力や、観光カリスマ的存在の講師からアイデアとやる気をいただきたい。

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一丸で人材育成
 −地名変更も併せ、大きな転機を迎えていますね。
 糠平温泉は温泉発見、開業から90年以上の歴史がありますが、温泉街としての取り組みや目指す方向性は、ようやくまとまりつつある段階。閉鎖施設や廃屋の対応など、誘致や環境整備で多くの課題を抱えています。サミット開催を契機に、改めて課題を見つめ直し、新たな「ぬかびら源泉郷」に生かしたい。今後は各施設だけでなく、温泉街全体の発展を見据え、組合一丸となって人材育成や魅力アップに努力したいと考えています。
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 いちだ・まさゆき
 1953年、新得町生まれ。祖父が創業した糠平舘観光ホテルの経営に76年から携わり、現在は同ホテルを営業するテルメン観光社長。昨季からは、前会社が破綻(はたん)したぬかびら源泉郷スキー場も経営する。町観光協会会長。
by mo_gu_sa | 2009-05-31 14:56 | 温泉一般


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