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GWは近場「乗り鉄」いかが? 鉄子がお薦め路線紹介

http://www.asahi.com/travel/news/TKY200905040168.htmlGWは近場「乗り鉄」いかが? 鉄子がお薦め路線紹介_e0113829_12142828.jpgGWは近場「乗り鉄」いかが? 鉄子がお薦め路線紹介_e0113829_12143839.jpg

 ゴールデンウイークに近場の鉄道の旅は。お金もあまりかからず、渋滞知らず。全国の鉄道を旅するフォトライターで“鉄子”の愛称でも知られる矢野直美さんに、おすすめ路線を紹介してもらいました。

 ◇関東

 「お子さんと学びながらの小旅行はどうですか」。例えば、東京の臨海地区を走る新交通「ゆりかもめ」。沿線に日本科学未来館や船の科学館などがある。「お台場・有明ぐるりきっぷ」(大人900円)は、りんかい線と水上バスの一部も1日乗り降り自由。「乗り物好きのお子さんは喜びます」

 さいたま市にある鉄道博物館は館内の探検ラリーや駅長の制服を着ての撮影などができる。「東京―大宮間を新幹線自由席、大宮から博物館までニューシャトルで行けば、ちょっとした旅気分に」と矢野さん。

 自然を満喫したい人には「わたらせ渓谷鉄道」(群馬・栃木県)。大間々―足尾間を1日1往復トロッコ列車が走る。同社のサイト(http://www.watetsu.com/)で駅を起着点としたハイキングコースを紹介する。「銚子電鉄」(千葉県)はJR銚子―外川間を結ぶ約6キロのミニローカル線。犬吠埼も近く、こちらは海派におすすめ。

 「通勤線の“逆乗り”もおもしろいですよ」。関東地方はJR路線が放射状に広がる。普通列車に1時間揺られるだけでいつもと違った風景に。

 例えば、中央線で郊外から都心に通勤する人なら、下り列車に乗ってみる。「大月駅あたりから、雰囲気がぐっと変わってきます」。勝沼ぶどう郷駅近くには「ぶどうの丘」があり、ワインや食事、温泉が楽しめる。

 矢野さんのとっておきは、横浜市のJR鶴見駅を起点とする「JR鶴見線」だ。「臨海工業地帯を走るこの路線に乗ると無国籍な感じがします」。海芝浦駅はホームの下が海。隣に小さな公園があり「デートスポットとしてもいいのでは」。

 ◇中部

 中部圏は「食」をテーマに選んでくれた。

 まずは掛川と新所原を結ぶ「天竜浜名湖鉄道」(静岡県)。「いくつかの駅舎に飲食店が入居しています。事前にダイヤをチェックしておけば、複数の店の“食べ乗り”も可能です」と矢野さん。駅の活性化のため、同鉄道が89年から空きスペースを貸し出している。例えば、気賀はラーメン店、天竜二俣は和食店、遠江一宮はそば店などだ。

 恵那―明智間を結ぶ「明知鉄道」(岐阜県、http://www.aketetsu.co.jp/)は「料理列車」を運行している。たっぷりの山菜を使った弁当が食べられる「らんらん列車」(運賃込み4千円)、沿線の名物寒天を懐石料理に取り入れた食事が楽しめる「ヘルシートレイン寒天料理列車」(同5500円)など。事前予約制。運行日程などはサイトで確認を。

 桑名―揖斐間を走る養老鉄道(三重、岐阜県、http://www.yororailway.co.jp/)も木曜、土曜に「薬膳(やくぜん)列車」(事前予約、大人5千円)を運行する。

GWは近場「乗り鉄」いかが? 鉄子がお薦め路線紹介_e0113829_1216737.jpgGWは近場「乗り鉄」いかが? 鉄子がお薦め路線紹介_e0113829_12161995.jpg ◇近畿

 和歌山―貴志を結ぶ「和歌山電鉄」(和歌山県)は駅長猫で知られる路線。貴志の駅長は三毛猫「たま」だ。3月から走り出したのが、内外装に「たま」のイラストをあしらった、その名も「たま電車」。「いちご電車も走っているので、乗り比べも楽しいです」と矢野さん。

 自然派には「嵯峨野観光鉄道」(京都府)。1時間に1本の割合でトロッコ列車(事前予約可)が走り、保津川の渓谷美が楽しめる。

 また、丹後半島を走る「北近畿タンゴ鉄道」(京都府・兵庫県)の観光型列車「タンゴ悠遊号」「タンゴ浪漫号」は、景勝地の由良川橋梁(きょうりょう)と奈具海岸で徐行や一時停止をする。今年のダイヤ改定で由良海岸でも徐行することになった。いずれも、普通運賃のみで乗車可能だ。

 ◇九州

 九州は個性的な車両の宝庫だ。まずはSL。「SLあそBOYを牽引(けんいん)していた58654号機は05年に引退したのですが、25日から人吉号の牽引機として復帰します」と矢野さん。走るのはJR肥薩線の人吉―熊本間。座席指定券(大人800円)が必要だ。

 肥薩線には山間部をらせん状にのぼるループ線がある。その様子をよく見てもらおうと、運転台からの映像を映すモニターを設置したディーゼル車「いさぶろう」「しんぺい」号もある。

 矢野さんが「下を見ると、足が震える」というのが、「南阿蘇鉄道」(熊本県)のトロッコ列車だ。立野―高森間を結ぶ「ゆうすげ号」は阿蘇の原生林の中を走る。鉄橋を渡るときはスリル満点。

 北九州市では「門司港レトロ観光列車」が、26日に運行開始。九州鉄道記念館―関門海峡めかりを結ぶ2.1キロ。こちらのトロッコ列車は古いれんが倉庫や工場群地域を走る。(浅野真)
by mo_gu_sa | 2009-05-04 21:53 | その他


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