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縁結びの島に遊歩道 鹿児島・指宿市「知林ケ島」 展望台も整備 年5万人の来訪期待

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 干潮になると砂浜が現れて本土と陸続きになる鹿児島県指宿市沖の無人島「知林ケ島(ちりんがしま)」で、国が整備を進めていた遊歩道や展望台が11日、完成した。陸と結ばれることから、最近は「縁結びの島」としてカップルに人気の同島。これまでは荒れた山道しかなく観光客に不便だったが、今回の整備で同市は現在の3倍の年間約5万人が訪れると期待している。

 知林ケ島は指宿市東方(ひがしかた)の沖約800メートルの錦江湾に浮かぶ周囲約3キロの島。潮が引くと幅約30メートルの砂浜が海中から現れ本土と橋のようにつながり、歩いて渡れる。亜熱帯性の動植物約800種が生息。全域が霧島屋久国立公園に指定されている。

 1960‐70年代に東京の開発業者が林間学校を開く目的で島を買収。しかし開発はせず、その後も磯釣りや山歩きをする人たちが訪れていた。90年代以降は縁結びの島としてインターネットで評判になり、お見合いイベントが開かれるなど人気が高まっている。

 指宿市は観光スポットにしようと、99年に島を買い取り、環境省と活用方法を検討。同省が総事業費7400万円をかけ、昨年10月から工事を進めていた。

 完成したのは、島内を一周する遊歩道や2カ所の屋根付き展望台など。遊歩道や展望台からは本土とつながる砂浜が一望できるほか、桜島や開聞岳の雄大な眺めも楽しめる。11日は完成式典があり、田原迫要市長が「環境の保護に留意しながら、開聞岳や温泉と並ぶ人気の観光地に育てたい」と抱負を述べた。

【写真】知林ケ島に完成した展望台から眺めた陸続きになった本土

=2009/04/12付 西日本新聞朝刊=
by mo_gu_sa | 2009-04-12 00:41 | 鹿児島


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